Maccy vs Paste 4:2026年、あなたのMacに合うクリップボードマネージャはどっち?
無料・オープンソースで、Macの外にデータを出さないキーボード中心のクリップボード履歴がほしいならMaccy。洗練されたビジュアルUI、ピンボード、Mac・iPhone・iPad間のiCloud同期がほしく、サブスクリプションや買い切りの料金を払ってもよいならPaste 4です。同じ課題を、正反対の思想で解決しているアプリだと言えます。
開示:この記事はmaccy.appに掲載されているため、どうしてもMaccy app寄りの立場になります。できるだけ公平に書き、確認できなかった点には注記を付けました。Pasteの価格や機能は変わることがあるので、購入前に必ず公式ページで最新情報をご確認ください。
結論から:あなたの状況で選ぶ
機能一覧を見る前に、まず自分の使い方を考えてみてください。たいていは、状況だけでほぼ答えが決まります。
| こんな人なら… | おすすめ |
|---|---|
| Macしか使わない。費用もアカウント登録もゼロにしたい | Maccy |
| iPhoneでコピーしたものをMacでペーストしたい(またはその逆) | Paste 4 |
| 検索はタイプ入力で、マウスには触れたくない | Maccy |
| クリップボードの内容をカードで見て選びたい | Paste 4 |
| 機密性の高いデータを扱うので、ソースコードを監査したい | Maccy |
| スニペットを再利用できるコレクションに整理したい | Paste 4(ピンボード) |
| 邪魔にならず、画面の占有をできるだけ小さくしたい | Maccy |
Maccyとは?
Maccy macは、macOS向けの軽量なクリップボードマネージャです。コピーした内容を記録し、検索して貼り付け直せます。無料で、MITライセンスのオープンソースソフトウェアであり、macOS Sonoma 14以降で動作します。インストールはリリースページからのダウンロードか、brew install maccy(Homebrew)で行えます。
基本の使い方は3ステップです。⇧⌘Cで呼び出し、覚えている文字を数文字入力して、Returnでコピー、⌥Returnでそのままペーストします。⇧を加えると書式なしでペーストできます。⌥Pを押すと、項目をリストの先頭にピン留めできます。
ひとつ注意点があります。Maccy clipboardは過去にクローンやなりすましの被害を受けています。GitHubのページでは、マルウェアを配布する偽サイトについて警告されており、公式サイトはmaccy.appのみだと明記されています。
Paste 4とは?
Pasteは、Paste Teamが開発しているMac・iPhone・iPad向けのクリップボードマネージャです。バージョン4はMac版の大幅なデザイン刷新で、MacStoriesはこのアップデートを、iPhone・iPad版も引き続き提供しつつMacのインターフェースに焦点を当てたものと紹介しました。Pasteは長い履歴を保持でき、項目をピンボードに整理でき、Appleデバイス間で同期されます。Setapp経由でも利用できます。
ビジネスモデルはMaccyとは異なります。アプリのダウンロードは無料で、アプリ内課金があります。App Store掲載ページのサードパーティ製ミラーでは、7日間トライアル付きの月額プラン、年額29.99ドルのプラン、MacとiOSをカバーする89.99ドルの買い切りプランが確認できました。
Maccy vs Paste 4:機能の比較表
| 項目 | Maccy | Paste 4 |
|---|---|---|
| 価格 | 無料(MITオープンソース) | サブスクリプションまたは買い切り |
| 対応プラットフォーム | macOSのみ | Mac、iPhone、iPad |
| 同期 | なし(ローカルのみ) | Appleデバイス間 |
| インターフェース | コンパクトなリスト、検索優先 | ビジュアルなカード表示、v4で刷新 |
| 項目の整理 | 先頭へのピン留め | ピンボード(共有・コラボレーション機能を含む) |
| ソースコード | GitHubで公開 | クローズドソース |
| 最小macOSバージョン | Sonoma 14 | |
| 機密データの扱い | concealed/transientタイプは初期設定で無視。無視リストは設定可能 |
日常的に速いのはどっち?
「速い」の意味によります。キーボードだけで過去のスニペットをどれだけ早く呼び戻せるか、という意味なら、Maccyはまさにそのために作られています。ウィンドウを開いた瞬間に検索フィールドにフォーカスが当たるので、クリックして辿る手間がありません。
Pasteは「眺めて探す」ことを軸に作られています。スクリーンショットやカラースウォッチのように、見た目で見分けられるものはカードをざっと眺めるほうが早く、逆に欲しい文言がはっきりしているときは遅くなります。どちらのアプリもベンチマークは取っていないため、これは実測した速度の話ではなく、ワークフローの違いとして受け取ってください。
プライバシー面で優れているのは?
話がシンプルなのはMaccyです。履歴はMac内にとどまり、同期の仕組みはなく、コードも公開されているので、誰でも動作を確認できます。初期設定では、アプリが機密または一時的とマークしたクリップボードタイプを記録しません。これは多くのパスワードマネージャに当てはまります。無視するタイプは「設定 → Ignore」で追加できます。また、メニューバーアイコンを⌥を押しながらクリックすると、記録を一時停止できます。
Pasteはデバイス間で同期するため、クリップボードの内容はAppleのインフラを経由して他のデバイスに届きます。それこそが対価を払って得る機能ですが、信頼のモデルは別物です。認証情報、医療関連のテキスト、顧客データなどを頻繁にコピーするなら、事前にPasteのプライバシーに関するドキュメントと除外設定を確認しておきましょう。
Maccyの弱点(正直に)
- モバイルアプリも同期もない。複数デバイスをまたぐ使い方には対応できません。
- 整理機能は最小限。ピン留めは便利ですが、スニペットライブラリの代わりにはなりません。
- 見た目は素朴。ネイティブなリストであり、見せ場のあるUIではありません。それを長所と感じる人もいれば、味気ないと感じる人もいます。
- 対応は比較的新しいmacOSのみ。現行リリースはSonoma 14以降が必要で、古いMacでは古いビルドを使うことになります。
Paste 4の弱点(正直に)
- お金がかかる。Macしか使わない人にとって、数年単位では無視できない差になります。
- クローズドソース。データの扱い方をコードから確認することはできません。
- 人によってはオーバースペック。「直近にコピーした50件が見られればいい」という人には、カード型UIやピンボードは使いこなせない可能性があります。
よくある質問
MaccyはPasteより優れていますか?
どちらが一方的に優れているということはありません。価格、オープンさ、キーボードでの速さではMaccyが優位です。デザイン、整理のしやすさ、デバイス間同期ではPasteが優位です。
Mac版Pasteは無料ですか?
ダウンロードは無料ですが、トライアル後にフル機能を使うには有料プランか買い切りの購入が必要です。正確な価格は、App Storeの最新の掲載ページでご確認ください。
Maccyは複数デバイス間で同期できますか?
いいえ。Maccyはローカル完結で、iOS版もありません。
Maccyにパスワードが記録されることはありますか?
お使いのパスワードマネージャがクリップボードデータをconcealedまたはtransientとしてマークしていれば、記録されません。Maccyは初期設定でこれらのタイプを無視するためです。実際に自分の環境で、パスワードをコピーして履歴に表示されないかを確認しておくと安心です。
両方を同時に使えますか?
技術的には可能ですが、同じクリップボードを2つのアプリが監視するのは冗長です。1週間ずつ試して、どちらか1つに絞りましょう。
結論
作業がすべて1台のMacで完結するなら、まずはMaccyから始めるのがおすすめです。費用はかからず、導入は1分で済み、キーボード主体のリストが自分に合うかどうかは1日使えば分かります。「クリップボードがiPhoneにもついてきてほしい」と思うようになったり、スニペットを集めたコレクションがほしくなったりしたら、そこがPaste 4にお金を払う価値の出てくるタイミングです。
Maccyはmaccy.appからダウンロードできます。最後にひとつ、考えてみてください。あなたがよく使うのは、1分前にコピーした項目でしょうか、それとも1か月前に保存した項目でしょうか。その答えが、「履歴」と「ライブラリ」のどちらが必要かを教えてくれます。